TAKA@LONDONのHIV日記

ロンドン在住、突然HIV告知を受けたアラサー三十路ギリホリのゲイです。メールアドレス作りました misojigay@gmail.com

数値がでた

汗だくのまま待合室で待っていると。

背後から背の高いイタリア人ナースがオイデオイデと手招く。

 

今日はどうやら違う部屋らしい。

部屋に入ると早速、結果の話が始まる。

 

ナ「今日、予定よりも早く来てもらったのは、

血液検査の結果が出たんだけども、良くなかったからだよ」

 

自「やはり(そんな気がしてたんだよなー)」

 

ナ「CD4 178。ウイルス量 17274 だったよ、

この数字はすぐに投薬を開始した方が良いCD4の値なんだよ。」

※CD4が200以下になると、日和見感染(ひよりみかんせん)にかかる危険性が出てくる。

普通の健康な人がかからない病気に感染する危険性がでてきて、

指定された23種類の病気になると、いわゆるAIDS発症という事になる。らしい・・知らなかった・・

別にAIDSって名前の病気じゃなかったのね?そうなのね?

詳しくはこちら日和見感染 - Wikipedia

 

ナ「最近は体調はどうだい?」

 

自「確かに疲れやすいし、体調も良くないし風邪っぽい」

 

ナ「オッケー、じゃあ血圧を測るからね。腕を出して」

 

自「走ってきたから息が上がっている(ハーッハー・・・)」

 

計測器「・・・・・ぎゅうううううーーーーん・・ぷしゅーー」

 

計測器「・・・ぴっぴーーーーーーーーー!!!!!」

 

ナ「なんてこった!血圧が高すぎる!ちょっと落ち着いてくれよ!」

 

自(だから急いで来たって言ってんじゃん)

 

ナ「深呼吸をして~、リラックスだよ~、はい、オッケー」

 

自(汗だく・・・)

 

ナ「来週にも投薬を始めた方がいいね。これからドクターの診察もするよ。

それと病気になりやすくなっているから、感染症予防の薬を出しておくからね」

 

そんなこんなで次はドクターの診察へ

ここから先は専門用語が出てくるので、電話で医療通訳の人を通してドクターとの問診をする事に。

 

通訳の日本人女性は、この会話はプライバシーが守られていて、

他言されない事などを始めに説明してくれた。

こんなシステムがあるなんて知らなかった。素晴らしい。キラキラ

 

ただ受話器は1つしか無いので、ドクターと自分で交互に通訳さんと会話をする事に。

時々、通訳さんが聞き取れきれないまま自分に受話器が回ってくる事があるから、

通訳さんも慌てること多数(笑)

 

ドクターは丸メガネのインド系の女性でした。

使っているスマホはXperia Z3 compactのグリーン

自分が欲しいと思っていたやつだ!うらやましい。

 

ド「それじゃあTAKAさん今までの病歴なんかを教えてね」

 

自「去年の夏に帯状疱疹をして、後は何ちゃらかんちゃら・・」

 

そんな感じで問診が始まる、健康状態の質問の次に

 

ド「性行為をしたのはいつですか?」

 

自「約3か月前です(なかなか突っ込んでくるなー当たり前だけど)」

 

ド「パートナーはいますか?付き合ってからどの位ですか?」

 

自「パートナーはいます。付き合って約3か月です。最後にしたのはそのパートナーです。ドヤ!」

 

二次会みたいな質問の数々、自分も赤裸々に答える。

ただ今の彼と出会ったのは約8か月前だけども、付き合ったのは日本に一時帰国した3か月前だ。

付き合った期間が3か月で、最後にセックスをしたのは3か月前と答えると、不思議な顔をされた。

まぁ説明しにくいのだよ、ゲイの出会いというのはね。

 

ド「イギリス国内にパートナーはいますか?また特性の性行為をする相手はいますか?」

 

自「イギリスにはいません!日本にいるパートナーだけです」

 

ド「それなら良かったわ、今はあなたの体にはウイルスが多いから、決して人には移さないようにして下さいね。」

 

自「わかりました」

 

ド「今日は採血をして、治療の薬を決める検査をします。」

 

いよいよ薬の話が出てきた。

 

 

感染がわかってからの自分は、ネットで色んな人のブログを読み。

そして日本に帰ってからの治療の事も考えていた。

 

そこで気になっている心配な事がいくつかあった。

 

イギリスで治療をする場合は、医療費は無料だ、素晴らしい。

 

けれども日本で治療をする場合

健康保険が無い場合だと、薬代だけて月に約20万円ほどかかるらしい。恐ろしい・・・

国民健康保険に入って3割負担でも、月に6~7万円。

 

そこで、HIV治療患者には障害者手帳の申請が可能らしい。

HIV/エイズ 障害者手帳!等級に依るサービスの違いについて | HIV感染SOS

手帳を申請できれば、月の負担額が約1~2万円と現実的な金額になる。

日本に戻ってから無職の自分には、この制度を利用しなければ

とてもじゃないけれども治療を継続なんて出来やしない・・・

 

ただ、その障害者手帳を申請するには当たり前だが具体的な条件があったのだ。

 

  • 指定医師の診断書
  • CD4の値が500以下

 

そう、CD4が500以下じゃないと申請できないらしい!?

自分はCD4が178なので申請可能な数値だ。

 

ただイギリスで投薬を開始した場合、自分のVISAは後1年以上残っている。

もしも最後までイギリスに滞在して1年後に日本に戻った時に、

 

 

CD4が500以上に回復していたら?手帳の申請は出来ないの???

一体全体、どーなってるの!?エロイ人!!!!

 

しかもこの疑問を調べようにも、

自分がネットで調べた限りではどこのサイトにも出ていない・・・

 

「ワーホリ・・HIV・・障害者手帳・・・」

いくらGoogle先生でも検索は難しいらしい。

 

色んなHIV向けのサイトを見てみる。

しかしどこの団体にしても、相談先は電話だけ。

貧乏なワーホリが国際電話でゴージャスに日本に電話相談できる訳は無いのだ・・・どうしよう・・・

 

この問題が解決しないと、いくらイギリスが医療費が無料だからといっても、

投薬を始めるのはリスクが高すぎる。

それならいっその事、今すぐにでも日本へ完全帰国した方がいいのか?

 

悩みに悩んだ。

とりあえず、今は調べる時間がもっと必要だ。

という結論になっていた

 

 

ここで話は戻る↓

 

 

自「日本のサポートの心配もあるので、投薬はまだ待って欲しい」

 

ド「日本の事情はわからないけど、数値的に治療を始めないといけない。

それにイギリスは無料だから安心してほしい。」

 

自「それはわかっているんだけれども・・・」

 

ド「ほとんどの国で、HIV治療のサポート体制は整っているから、きっと日本でも大丈夫だと思いよ。」

 

自(思うよって言われてもねぇ・・確証が欲しいんですよ私は)

 

ド「薬も日本に同じ物があるから安心してね、もし帰国する時は6か月分位の薬を最後に渡すから、

それが無くなるまでに日本での治療拠点を探せるわよ。」

 

自「それはありがたい!」

 

通訳を通しての問診は時間がかかる。

気づけばもうバイトに戻らないといけない時間が迫っていた。

 

自「そろそろ時間が危ないんですが・・・」

 

ド「じゃあ最後に簡単な検査と採血をして終わるわね」

 

そう言ってドクターは。

・眼球、舌、脈の確認

・触って感触を感じるか

・歩いたり、指を触ったり

何種類かのテストをした、そして採血。

 

最後に薬局で感染症予防の薬をもらった。

 

処方箋を薬局へ持っていくと、引換券をもらって番号で呼ばれるシステムだった。

 

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 そして薬をもらう

 

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 ロイズ銀行は薬局もやっているのかと感心。

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これがもらった薬。

1日に1回飲めばいいやつとの事。

 

副作用で湿疹が出る可能性があるらしい、

もし出たらすぐに連絡をくれと言われた。

 

薬を受け取ると、

急いでバイト先へと戻った

約束の時間に

2015年8月5日(水

この日はよりによって、

夕方からロンドンの地下鉄はストで全面運休予定だ。

 

バイト先は日本食レストランのキッチン。

ランチは大体15時に片づけまで終わって上がれる。

その時間にお店を出れば、15時30分の病院には間に合う。

 

14時半頃からソワソワして片づけ準備を始めて時間を待つ。

 

よし、このままの調子なら15時に終われるぞ~!

 

15時を目前にして、もう全てを片づけ時間を待つだけになった。

時計の針はもう14時58分とか、四捨五入で15時だ!

 

と、その瞬間・・・・

 

ピーピピピ・・・

 

・・・・・!?

 

はっ!?

 

ラストオーダーで~す。

〇〇が1つ、〇〇が2つ・・・・

 

終わった・・・

 

予定の全てが狂った・・・

 

しかもよりによって、

このタイミングでオーナーが横であーだこーだ言っている。

 

頼むから今はやめて!

後で話はたっぷり聞くから!!!!

 

思わず怒り狂った・・・

 

怒りのラーメン早作り!!!

 

作ってから鍋をぶん投げるように片づけて、

あまりの勢いでキッチンを出ていく自分に回りのスタッフも目が点に。

 

思い出すと大人気なかったかな(笑)

でもあの時はとにかく焦っていたんだ。

バスじゃ到底間に合わない時間だった、店を出たのは既に15時15分になってしまった。

 

とりあえずバス停に走る!

案の定バスは来ない。

 

こうなったらTAXIを使うしかない!

今だTAXIなんてロンドンに来てからホームステイ先に行く時にしか使った事がない、

そんな贅沢品は使えないのだ。贅沢は敵だ!

でも今はこの方法しか残されていなかったんだ。

 

とっさにTAXIを探す。

 

すぐ来た!へいTAXI!あの駅に行きたいんだけども・・・

 

どうも様子がおかしい、と思ったら。

すでに白髪のBBAが乗ってるじゃないか!

だったら止まるんじゃねー!

 

メロスは激怒した。

 

幸運にもすぐに新しいTAXIが捕まる、

よし、今度はBBAは乗ってないな。

 

TAXIは走る、一目散に病院を目指して。

気分はメロスだ、私はメロス。

セクシャルヘルスクリニックで待つセリヌンティウスの為に、

15時半までに着かねばならないのです。

店では暴君ディオニスに邪魔されたが、今はもう走るだけだ。

(設定的にはおかしいけれども)

 

しかし時間はストの始まる前、

道は車で混んでいた、しかも抜け道も駐車しようとする車がノタノタと縦列駐車をやり直ししている。

 

もうダメかもしれない・・・

 

 

誰もがそう思った時、

道が開けた!

 

行ける、行けるぞ!

 

病院の門が見えた時、

時計の針は15時28分だった。

 

会計は£7、よし、チップも入れて£9にするか。

見送る運ちゃん。

 

走るメロス。

 

病院の階段を駆け上がる、

受付はもうすぐだ!

 

そして到着!!!

 

15時30分、ピッタリ!!!

 

ついにやりきった!

 

しかし、

息が上がって、汗でびしょびしょになっていた。

 

待合室のみんなが見ている、

我に返った勇者は、ひどく赤面した。

 

待っている時間

結果を待つ。

 

その時間の長さ。

その時間のもどかしさ。

待つ時間って何でこんなにも長く感じるんだろう?

 

治験での再検査の結果を待つまでの間の自分は、

この待つ時間がどれほど長く感じていたことか。

 

いつも以上に悩む、余計な事まで心配する。

 

もしかしたら・・・?

あーもう消えて無くなりたい!!

 

1人で部屋にいる時にも思い出しては

「死んでしまいたい」とか独り言をいったり。

 

 

でも今は違う。

それは結果がわかったから。

 

良いにしろ悪いにしろ、

白黒ハッキリするのは気持ちがいい。

 

恋愛だってそうだった、

 

好きな人(もしくは恋人)から連絡が来ない。

どうしたんだろう?まぁ忙しいのかな?明日には来るだろう。

返事が来ない・・・

そのままの自然消滅!

このパターンが死ぬほど嫌だった。

 

だったら傷つくけども、

 

「もーあんたには興味もないし、1回ヤッたからサヨナラね。

しかも酒癖悪くて相手にしてらんないわ」

 

位にハッキリ言われた方が余計な事を考えなくていいから良いと思う。

ちなみに、そういった人は今だかつていない、

主に好きになる人は自然消滅が専らの主流だ。

 

その昔、音信不通の彼を街で見かけて追いかけたけど、

彼は理由は何も言わなかった事がある。

一体なにがいけなかったのか・・・?

彼には酒癖の悪さも理解してもらっていたので、今だに謎だ。

 

 

とにかく結果は悪かったけれども、

以前よりかは気分は穏やかだった。

 

新しいバイト先にも移ったばかり。

 

そして採血から4日後の午後の休憩時間の事、珍しくスマホが鳴る。

 

相手は病院のイタリア人ナースだった。

 

「血液検査の結果が出たけど、明日これるかい?」

 「15時~17時が休憩時間だけど」

「オッケー、じゃあ15時30分に病院へ来てね、1時間で終わると約束するよ」

 

そんな感じで翌日、結果を聞きに病院へ行くことになった。

 

電話の英語を聞き取るのは難しい、

ましてや英語の出来ない自分にとっては難関。

 

簡単な内容だったけども、

苦手な電話対応が出来たって事だけで、

なんとなくご機嫌になれた。

 

心は落ち着いている。

カミングアウト

大事な話ってなに?

 

自分からLINEで

「大事な話があるから電話ください」

 

なんて送っておきながら、

いざ彼から電話がくると、なかなか言い出す事ができず・・

 

でもこのまま言わない事は、

逆に彼を裏切る事になるし

 

思い切って打ち明けました。

 

今日、HIV陽性だと告知された事。

実は、治験の再検査に行っていた事。

彼にも検査に行って欲しい事。

 

そして、

こんなHIVの彼氏と付き合っても幸せになれないから、

別れた方がいい事。

 

もう、自分には彼と恋愛する資格なんて無いと思っていたし。

彼は別れたいと言うに決まってると思ってました。

それなら、自分から別れを切り出した方がいいかなと。

 

話を聞いて、彼が言った言葉は

「大丈夫?」

 

何よりも、一番に自分の体の事を心配してくれて、

もう、涙が出てきて・・・・

 

自分達のこれからの事よりも、

まずは体の心配をしてって言ってくれて。

 

気持ちは変わらないよって言ってくれました。

 

その言葉でどれだけ救われた事か・・・・

 

彼は自分にとっての神様みたいな存在で、

病気の事も受け止めてくれて。

 

この時に、もうこの人と一生離れない!

と心に思った瞬間でした。

 

HIVになったのに、彼のおかげで逆に幸せになれました。

 

もし、この時に彼から別れを告げられていたら。

とても普通の精神状態ではいれなかったと思います。

 

彼と先輩、この二人のお蔭で、

なんとか告知の1日が終わりました。

 

思えば、1日何も食べていませんでした。

 

先輩が来てくれたお礼に近所で食事をして、

先輩が病気が分った時の事などを聞いて、色々相談して別れました。

 

後は、血液検査の結果をまつだけです。

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専門の病院へ

2015年7月31日

 

紹介されたHIVの専門の病院へと向かう。

足取りは重い・・・

 

到着してみると、そこは大きな大学病院のような所だった。

その大きな敷地の一部にセクシャルヘルス、性関係の専門棟があった。

 

毎週金曜日には無料のHIV即日検査をしているらしい。

行った日は丁度金曜日で、何人か検査を受けに来ている人もいた。

 

病院の受付に行くと、検査をしたいのか?と聞かれて、

実はHIVだと分ってここの病院を紹介された事を伝えたら。

 

オッケー、私についてきて!

とデッカイ黒人のおばちゃんが2階へ案内してくれた、

どうやら2回がHIV・AIDSの専門のフロアーらしい。

 

2階の窓口で今度は白人のメガネのおじさんに話をする。

 

「何でここにきたの?」

 

「実は他の医者にHIVポジティブだと言われて、この病院を紹介されました、これがその診断書です。」

 

「君はHIVポジティブ(小声)だと診断されたのか、わかった、この書類を書いて待っててくれ」

 

一応、HIVポジティブの所は周りに気を使って小声で話しをしてくれるおじさんの優しさを感じつつ、必要書類の記入。

 

書類に記入する内容は簡単なもの

  • 名前
  • 性別
  • 国籍
  • 生年月日
  • 住所
  • 連絡先
  • 登録GPがあるか、ないか

イギリスの医療制度 - GP、NHSへの登録方法

↑GPとはこちらを参照

 

書類を記入してから待合室で待つ。

思ったよりも混んでいない、やっぱり病気が病気だからかな。

 

見ていると、みんな名前じゃなくて番号で呼ばれている、

こんな所もプライバシーを配慮してくれているらしい。

 

そしてついに自分の番に、

長身の優しそうなイタリア人(話し方で勝手に判断)が、

おいでおいでと手を振っていた。

 

個室に入ると、挨拶をしてから

 

HIVポジティブと言われたのか?

あなたはゲイですか?などの質問。

 

そして診断書を見せる。

 

彼はスペシャリストのナースらしい。

 

この診断書は正確ではないから、今からもう1度検査をしましょう。

指を出して。

 

そう言われて指先から血を取ると、

妊娠検査器の様なものを使って検査。

 

やはり陽性。

 

残念だけど確かに陽性だね、

これから体の状態を詳しく調べるから、血液検査をするよ。

 

それとHIVの治療について説明するから、

電話で通訳を使えるけどどうする?と聞かれたので

 

前のバイト先の先輩を呼んでいる所だったので、

信頼できる友人が向かってくれているから、彼女を待ってもいいですかと言うと。

 

これは凄くプライベートな事だから、

どっちが良いかは君が好きな方で良いよ。と言ってくれたので。

先に採血だけして、先輩の到着を待つ事にしました。

 

その時は正直不安だったので、

1人で全てを受け入れるのが大変だった事もあって、

とにかく誰か一緒に居て欲しい!

というのが本音だった気がします。

 

その後の採決では、試験管9本分位の採血をして、

ちょっとフラフラ・・・

 

30分位待合室で先輩を待ってから、

到着した先輩と共にイタリア人ナースの所へ。

 

先輩も「大丈夫?私もどこまで分るかわかんないけど」

と一緒に説明を聞いて、自分が理解できない所を通訳してくれました。

 

イタリア人ナースの人は本当に優しくて、

ゆっくりと英語を話してくれるし、絵を描いてわかりやすかったです。

事前に自分でもHIVの事を調べていたのもあって理解できました。

 

簡単に言うと

  1. HIVウイルスが体内に入って感染すると、免疫が落ちる
  2. その免疫細胞の種類の中でもCD4というのが基準になる
  3. 薬を飲めば、ウイルスの数を抑えられる
  4. ウイルスが減ればCD4の数も増えてくる
  5. CD4は普通の人だと500~1500ある
  6. あなたの数値を採血で調べて治療方針を決める
  7. 治療が上手く行けば、ウイルス量を機械で測れない数値まで落とす事もできる、そうすれば他の人にうつす事はない
  8. 今の段階では完治は出来ないけども、普通の生活を出来るから安心してほしい

という様な内容でした。

HIVに関して調べておいたので、だいたい理解ができて。

ナースの人も優しかったので安心して話を聞けました。

 

今はとにかく、

血液検査の結果を待たないと、今後の事は決められないから。

結果が来週には出るから、次の病院に来る日を決めて、

その日は終わりました。

 

HIVの告知から目まぐるしい速さでここまできて、

あっという間に治療の事まで話がきて、

何だか付いていくのに必死で疲れた・・・

 

でも。自分の事はこれで分かったけど

心配なのは彼氏に病気を映してしまっていないか・・・

 

そして、病気の事を伝えたら、彼は別れたいと言うだろう。

その前に、もう二度と連絡も取れないかもしれない・・・

 

もしそうじゃなかったとしても、

健康な彼には、HIVの恋人なんかがいたら病気が映る可能性だってあるし。他に新しい人と付き合った方が幸せに決まってる。

 

そんな事ばかりが頭の中をずっとめぐって、

彼を失う事の怖さ、彼を傷つけてしまっているかもしれない恐怖を感じて、怖くて怖くて仕方ありませんでした。

 

その時、丁度、彼から電話があって・・・・

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彼の事。6 覚悟はしてたけど

ロンドンに帰る日

 

夕方に駅で待ち合わせをした、

自分は大きいキャリーバッグがあったから駅のコインロッカーにしまって二人でお茶してから居酒屋へ。

 

お互いに寝不足だし疲れ顔(笑)

別れの寂しさもあって口数もいつもよりも少ない感じ。

 

でも、人目が無い所では事あるごとにキスして。

思わずプリクラまで撮ってしまった。やる事が若い。

 

いよいよ空港へ行く時間。

 

彼と離れたくなかった。

浜松町のモノレールの改札で、なかなか別れられなかった。

 

次会えるのはいつになるんだろう・・

 

羽田へ向かうモノレールの中、

空港で飛行機を待つ間。

 

急激に寂しくなって、LINEして。

それでも寂しくて。

一緒にいれた時間は少しだけだったのに、

こんなに好きだったんだな~って改めて感じる。

 

でも寂しがってばかりいてもダメだ!と自分に言い聞かせる。

ワーホリに行くと決めたのは自分なんだから、

次に彼に会う時には成長した姿を見せよう。

 

そう、台風で遅延する飛行機を待ちながら一人で思っていた。

 

前置きが長くなってしまったけれども、

これが今の彼との出会い。

彼の事。5 いい年して溺れる

好きな人が彼氏になった。

 

こんな嬉しい事は無い、

人生で生きていて、こんなに周りが明るくキラキラ見えるのは久しぶりだ。

 

何だか誰にでも優しくできる、

普段だったら面倒くさいなーって事も、気持ちよくできる。

友達にも、顔が優しくなったと言われる。

 

嬉しくて友達に話をする。

「実は、彼氏ができまして・・・」

 

女の飲み友達は自分の事の様に喜んでくれた!

最近、彼女の周りの人達、特に今まで恋人がいなかった人たちに恋人ラッシュが吹き荒れているらしい(笑)

 

「TAKAに彼氏が出来るって久しぶりっていうか、

今まで彼氏が出来たって話を出会ってから聞いてないよね~」

 

その通り。

もう随分と彼氏と言える人はいなかった。

 

もう何年だろう・・・?

最後に付き合った人は確か自分が23歳位で、

しかも音信不通で終わったし・・・最悪すぎる・・・

 

そう考えると、

まともに付き合った事って1度位しか無かったのかなって思う。

恥ずかしい。

 

日本の仲の良い友達には彼氏が出来たと話をしてしまった。

これでスグに別れる事になったらバカみたいだけど。

 

嬉しい反面、

ロンドンに戻る日にちはもう数日後に迫っていて、

彼と過ごせる時間は残り少なくなってしまっていた。

 

帰るまでに、

彼とエッチもしてみたかったし、思い切ってホテルへ誘ってみた。

彼も良いよって言ってくれたから

 

いつも会う場所の近くの男同士で入れるホテルをネットで探して、

緊張しながらも二人で入ってみた。

 

受付のおばちゃんは普通に対応してくれて、

鍵をもらって部屋へ。

 

部屋は小奇麗で快適。

 

ベッドでごろーんとなる彼に甘えて寄り添う。

このイチャイチャが大好き。

エッチの本番よりも、添い寝をしたりキスする方が好きだ。

 

もちろん本番もしたけど、

終わってからもベッドでずっとくっついてた。

 

彼が大好きだ。

 

お互いに予定があるので、

夕方には出ないといけない。

 

彼とバイバイするのは本当に寂しい。

ずっとずっとベッドで一緒に寝ていたかった。

 

次の日はロンドンに戻らないといけないので、

空港に行く前に会う約束をしてその日は別れた。

 

電車に乗っても、頭の中には彼の事ばかり。

 

あぁ、いい年して恋愛に夢中になるなんて、、、

まぁいいか(笑)